発光ダイオード(LED)を使って,光エネルギーの波長依存性を実感する
吹田市立山田中学校 伊 藤 泰 之
発光ダイオード(Light Emitting Diode)は,家庭電化製品(パイロットランプ・リモコン)や自動車のストップランプ,電光掲示板など様々な場所で使われている。身のまわりにあるLEDを実験で取り扱うことで,子どもたちの興味や感心を呼び起こし,光や電気の理解への導入になると考えた。
LEDはP型とN型半導体を接合したもので,PN接合部に光を照射すると電子が接合部のエネルギーギャップを飛びこえ起電力を生じる。照射する光にはLEDに起電力を生じさせない限界の波長があり,限界より長波長の光では,いくら照射しても光電効果は生じない。LEDを受光素子として利用して,光電効果を簡単に確認できる実験装置を開発した。
LEDはP型とN型半導体を接合したもので,PN接合部に光を照射すると電子が接合部のエネルギーギャップを飛びこえ起電力を生じる。写真は,赤フィルターをセットした状態の実験装置。

- 白熱電球を光源とし,青色の波長までをふくむ光(470nm以上)・黄色の波長までをふくむ光(550nm以上)・橙色の波長までをふくむ光(580nm以上)・赤色の波長までをふくむ光(590nm以上)をフィルタによって作り出した。
- 波長が380〜760nmは可視光領域と呼ばれて,人間の目では,波長の違いが紫・藍・青・緑・黄・橙・赤の色の違いとして認識できる。
- 波長の違いを実感するため,色として認識できる波長について調べた。
照射する光にはLEDに起電力を生じさせない限界の波長があり,限界より長波長の光では,いくら照射しても光電効果は生じない。グラフの横軸は照射した光源の色の違いを表している。

- 青(ピーク発光波長490nm)・緑(565nm)・黄(585nm)・赤(695nm)の各色高輝度LEDを光源とした。
- 波長633nmのヘリウム・ネオンレーザーも用意できたので,あわせてデータをとった。
- ピーク発光波長は発光強度が最大になる波長を示している。
LEDの発光色による受光特性が明らかになったので,光の波長の違いを実感できる光通信システムを開発した。
送信機

- 高輝度LED(緑・黄・赤)を,メロディーICとNPN型トランジスタでドライブする回路を設計した。
- 送信機のLEDは,電圧が変化することで発光強度がある程度直線的に変化することを利用して,電気信号を光のデータに変換している。
受信機

- 高輝度LED(緑・黄・赤)に,クリスタルイヤフォンを取り付けるだけでよい。
- パソコン用のアンプ付きスピーカーが用意できる場合は,スピーカーの入力端子に直接LEDを接続する。
- テレビなどのライン入力端子に直接LEDをつないでも大きな音でモニターできる。
- LEDは発光色がよくわかるレンズが着色のものと,発光色が発光させない限りわからないレンズが無色のものを用意する。
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